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- アーシュラ・K・ルグゥイン: 所有せざる人々
LOVE度:☆☆☆☆☆(5点満点) 恒星タウ・セティをめぐる二重惑星。豊かなウラスと荒涼としたアナレス。 「所有せざる人々」=オドー主義者の惑星アナレスからウラスへ一人の男が 一般時間理論を完成するため旅立つ。 二重惑星の対比は、極端化されているが故に、すとんと心に響いてくる。 理想を掲げる者の堕落も、掲げざる者の堕落も「人間の弱さ」によるものなのか?革命が必要なのはいつの時代もどこの国にもいる人間自身=自分自身ではあるまいか? そして、女が求めるのは常に絆なのではなかろうか(自分も含めて)? 脳が、暴走する作品。ルグゥインはここでも、「真の旅は帰還である」ことを巧みに表現している。 おうちに帰るために、お出かけする。自己に帰るために、他者を理解しようとする? - アーシュラ・K・ルグゥインアーシュラ・K・ルグゥインアーシュラ・K・ルグゥイン: 風の十二方位
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF) LOVE度:☆☆☆☆☆(5点満点) はるか銀河の彼方、フォーマルハウト第二惑星に伝わる一人の王女の悲しくも美しい物語「セムリの首飾り」。ゲド戦記にも通じる世界を描き出す「解放の呪文」と「名前の掟」。「闇の左手」の姉妹中編「冬の王」。 これまた、ヒューゴー賞「オメラスから歩み去る人々」と、ネビュラ賞「革命前夜」等など、ああ、愛しきルグゥインの世界・・・。 個人的なお薦めは、「記憶への旅」かな? 「ルグゥイン=旅」で、「虫けらでもセックスはやる・・・」で、ああ、表現仕切れない! 「革命前夜」は、「所有せざる人々」惑星アナレスの人々の哲学オドー主義の開祖オドーの物語。「真の旅は帰還である」含意の大きいお言葉。 私は、オドー主義者に共感してしまうな〜。 近代の想定する「自由で理性ある自己決定のできる個人」がとても難しいことだということも、解るけど、啓蒙主義も悪くないと感じる。 あと、「九つのいのち」(Nine Lives)は、完璧な人間から作られた完璧な10人1組のクローンのお話。「人間は自分の片割れを探している」プラトンでしたっけ?、でも、その逆に「完全な自己」から、「片割れだけの自己」に放り出されたとしたら? 「自分探し」は「他者探し」。そういうこと? やはり、自己認識は他者を通じて為される? 因みに、REOスピードワゴンとエアロスミスが同名のアルバムを出している。 たぶん、この小説とは関係ないと思うけど。 - アーシュラ・K・ルグゥイン
アーシュラ・K・ルグゥイン
アーシュラ・K・ルグゥイン: 闇の左手
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF) LOVE度:☆☆☆☆☆(5点満点) 雪と氷に閉ざされた惑星ゲセン。「冬」と呼ばれるこの惑星では、人類の末裔が全銀河に類を見ない特異な両性具有の社会を形成していた。 人類同盟から派遣されたゲンリーは、ゲセンのカルハイド王国を訪れる。 ヒューゴー賞・ネビュラ賞の両賞を受賞した傑作。 異文化間の葛藤は、SFの世界に限ったものではないよね。 それでも、理解し合えることもあるさ! 他方では、同じ文化を共有しているはずの人同士でも、理解しあえないことって、意外と多いのよね・・・。 もっと、理解しあいたい〜! - アーシュラ・K・ルグゥインアーシュラ・K・ルグゥインアーシュラ・K・ルグゥイン: オルシニア国物語
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF) LOVE度:☆☆☆☆(5点満点) これまた、ルグゥインの短編集。この世界のどこかにある「オルシニア国」を舞台にそこに生きる様々な人々の物語を通して、愛と自由(うーんすてき)を見事に謳いあげている。 ルグゥインのファンタジックな初期作品を集めてある。 彼女の、美しい表現を堪能しましょう、そうしよう。 - アーシュラ・K・ルグゥイン: 内海の漁師
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF) LOVE度:☆☆☆☆(5点満点) ルグゥインの短編集。ルグゥイン入門書としては最適かも? 特に、「はじめに」には彼女自身の作品につきものの「アシンブル理論」についての言や、自己の作品は「寓話」ではなく、「物語」であるとしているところなんか、興味深い。 でも、私にとっては象徴的かつ寓話的物語なんだな〜。 即ち、読書も自己の言葉探しの一手段であるってことなのでしょう。 - グレッグ・ベア: 凍月(いてづき)
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF) LOVE度:☆☆☆(5点満点) 月コロニーの氷穴で、絶対零度達成の実験が遂行される中、冷凍保存された410個の人間の頭部が持ち込まれた。頭部を再生し、一大データベースとして活用を試みるが・・・。 月の政治を舞台に繰り広げられる謀略と政治、支配者階級の成功は個人 の死と、再構築を意味するのか? 他人を陥れた者の悩める気持ちと打ち負かしたい誘惑の葛藤には感慨を受けざるを得ない。 いや、ほんとうに「責任」とか「家」とかって、重いのね〜。 - 塩野七生
塩野七生
塩野七生
塩野七生: チェザーレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷
出版社:新潮社(新潮文庫) LOVE度:☆☆☆(5点満点) 塩野氏のチェザーレ・ボルジアに対する深い愛情が伝わってくる秀作。 歴史的事実と創作がルネッサンスに生きた一人の野心家チェザーレを 浮かび上がらせる。この筆力は流石としか云いようがないです。 すごーく、悪の魅力と云おうか、パワージャンキーを体現した人物と して描かれています。確かに、かっこいいけど、こういう人いたらちょ っと恐いかも? 読んだ後、ちょっと策略家な気分(ふっふっふ・・・)。









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