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October 05, 2005

輸出戻し税はなぜもうかるか?

私は税金の専門家ではないので以下間違いがあったらどなたか指摘してくださいまし。よろしくお願いいたします。

消費税の仕組み自体が分りづらいので、具体例をあげてみたい。

Aさんが定食屋を営んでいたとして、定食を800円で売って原価を300円と仮定する。

①Aさんが本則課税の業者だとするとお客さんから840円預かって、300×5%の15円を40円から差し引いて25円を納付します。利益は500円これが基本形です。

②Aさんが簡易課税だとすると飲食業者は第4業種なのでみなし仕入れ率が60%なので840円預かって、840×0.4×0.05で16.8円納付することになります。

そうすると①と②の差額が9.2円あるようにみえるので益税とも言われますが、これはあくまで理念的なモデルなのでお店によって仕入れ率は異り一概に益税があるとも言えないのが実態です。

さて、消費税は最終負担者は消費者とされていますが、思い出していただきたいのはここで物の値段が一義的ではないことと内税表示が義務付けられたことです。

物の値段は需要と供給で決まります。なので、実質的に消費税を転嫁できるかどうかは売り手と買い手のどちらが強いかによって決まるのです。法的にももとの値段で消費税を支払いなさいとはされていないし、計画経済でもない限り転嫁を義務付けることは不可能です。

輸出の場合に消費税を預かれないといいますが、Aさんが日本人相手だと840円で売って外国人には800円で売らなければならないとはいえないのでこれも必然ではないということです。

さらにこれは仕入れにも関係してきます。Aさんが経済的優位にあって仕入れの金額を内税で300円とさせることもまた可能なのです。
そうすると、①の場合が840円預かって、286円が仕入れで14円の消費税を支払ったことになります。40-14の26円の納付で利益は540円。

ところが外国人に定食を食べても輸出の場合は「免税」なので、800円の定食を売るたびに15円ずつ税金が還ってくるのでさらにもうかってウハウハです。

トヨタ自動車はこうやって空前の利益をあげているのです。「輸出戻し税をやめれば10%にしてもいいよ!」と奥田さんに言ってみたいと思います。どういう反応するかしら?安くておいしい発泡酒を作るたびに増税されるビール会社のみなさんも同じ思いかもしれませんねー。

いやーこの税金を発明した人は頭いいですよね~。人を騙すためにこういったことを考えないでもうちょっと違うところに使って欲しいと思います。

トヨタを例にとるのは、個人的に奥田のいばりんぼうぶりが鼻につくから!というのは冗談で最大の輸出産業でかつ技術力からも販売力からも国際競争力が充分にあるからです。
最後に、非国際人さん解説どうもありがとうございました!感謝感激助かりましたです(^^)/

先ほど3分の2程書いた途中で、すべてがクリアされてしまって書き込み遅くなりました(泣)。

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Comments

 こんにちは。新たなエントリを追加までして下さり、ありがとうございます。ただ、残念ながら私の疑問はまだ解けておらずむしろ深まってしまったので、できればもう少しお付き合いいただけると幸甚です。
 まずは前回のエントリについてです。非国際人さん、みやう?さんともに消費税の還付はキャッシュフローの面からメリットがあるとのご指摘だと思います。
 確かに日々資金繰りに苦労する中小企業において、消費税の納税というのは一大事ではあります。逆にもし還付金があるともなれば、感覚的には大きなメリットかもしれません。しかし、皆様が認めておられるように、還付というのはあくまで払った分を返してもらうものです。払った分とはすなわち日々(実際には数ヶ月の支払サイトがあるでしょうが)仕入れ業者に対して支払う代金に含まれています。一方で本来ならば得意先から受け取る代金にも消費税分が上乗せされているはずですが、輸出の場合はそれが受け取れなく(後まわしに)なるので、企業にとって輸出をすることは日々のキャッシュフローのマイナス要因となるのではないですか?そうすると場合によっては借入残高が増え(トヨタの場合はそんな必要ないでしょうが)、利払負担も増えてしまいます。加えて借入残高が増えると財務体質としては負の影響となるので、銀行との条件交渉(多くは利率)においても不利になります。ただ、それが毎日、ないしは何ヶ月かに希釈されるために実感として薄いというだけの話で、毎月積立預金をする負担は小さく感じられるが満期積立金を受け取るときの喜びは大きいのと同じことです。逆に言えば、トヨタは無利息の積立預金を政府によって強制的にさせられているようなものであり、もっと言えば、消費税の納付がきついという中小企業は本来的には毎月積立をしてでも預り金たる消費税をストックしておくべきです(実情がきついのはよく理解していますがそれはまったく別の問題です)。
 いずれにせよ大企業の消費税の申告納税は毎月のことですし、(還付のタイミングがどうなのかは知りませんが)ことさら不公正だと言い立てるほどのものではないのではないでしょうか。蛇足ながら、輸出をしない中小企業にとっては、預かり分の納税を3ヶ月や半年ごとにすればいいので、利息なしで借りられる形となりむしろプラス効果があるでしょう。
 まとめますと、「輸出を行い消費税を後から戻されるということは、消費税納付という一時点に絞ればキャッシュフローにプラスとなるが、日々の企業会計全体で見ればむしろマイナスとなるのではないか」ということです。


 さて、次に今回のエントリについてです(長々とすみません)。
 まず、ご指摘の主旨は消費税「増税」局面での不公正ということになりましょうか。
 たしかに企業の大小によるパワーの違い(最近の物余りの中では大小というよりはより消費者に近い方が強い面もあると思いますが)で価格決定はなされます。増税時に税相当分を「値上げ」できるかどうかは中小企業にとって深刻な問題であり、この点については私もみやう?さんと同様の危惧を感じます。ただ、これは何も消費税に限った話ではありません。インフレになっても、あるいは石油価格が急騰しても、全国的な人手不足になっても、およそ企業にとって経費が増えれば値上げの必要が生まれ、それを価格に転嫁できるかどうかは企業の実力に左右されます。ただ、消費税は全国一律であるため、それそのものが競争条件に影響を与えるわけではありません。全国的な価格見直しのきっかけということでしょう。したがってそれをもって不公正と言うのは乱暴だと思います。誤解を恐れず極論すれば消費税分の転嫁に失敗して資金繰りが悪化し倒産しても、それはその企業が市場経済のもとでそもそも淘汰されるべき存在であったということになります。
 奇しくも「計画経済でもない限り」とおっしゃる通り、企業間の自由な価格決定を否定するのはマーケットメカニズムの否定であり、計画経済そのものではありませんか?

 次に、トヨタが輸出するたびに「ウハウハ」となるとのことですが、これは十分ご主張の主旨が読み取れませんでした。仕入先には値上げを認めず外国には今までどおり売れるからということですか?それとも内税で税額が見えにくいので外国にも日本の税込価格なみで売れるということですか?(どちらでもなかったらすみません)
 前者であれば仕入価格の実質値下げなので確かに「ウハウハ」でしょう。ただ、これは先の話と同じで、あくまで「値下げ」という価格決定によるものです。きっかけが消費税増税だとしても、値下げを強要された気の毒な会社の競争相手もみな同じ消費税率で商売しているのです。そして仕入原価の削減に成功したトヨタの利益が増加するのは当然ということになります。また挙げられた例では、戻し税は15円ではなく、実質値下げ後の税込価格315円のうちの消費税(仮に10%で計算すると315÷1.1×10%で28.6円ほど)になります。これは丸儲けでもなんでもなく、既に払ったものが返されるだけなのは前述の通りです。
 次に後者とおっしゃるのであれば、アメリカにはアメリカの消費税があって(州ごとに違ってたような…)、輸出先企業には現地での納税義務があることを考慮すべきではないでしょうか。というより、そもそもアメリカのクルマ輸入業者が日本の小売価格を見て価格を決めるとは考えにくいのではないですか?付け加えておくと、日本での内税表示の義務付けはあくまでも小売業者に対してであって、今でも企業間取引の多くは計算が煩雑になる内税よりも外税方式でなされているのが実態だと思います。トヨタがどうかは知りませんが、商談も通常は税別の価格でなされるのではないでしょうか。
 まとめますと、「消費税増税分を転嫁しきれない企業は多くあるだろうが、それはあくまで増税をきっかけとした『価格改定』であって消費税そのものが悪いわけではない。」「仮に理不尽な値下げがあったとしても戻し税の有無によって企業が損や得をすることはない。」「市場による価格決定メカニズムが輸出価格に消費税分を上乗せするように働くとは思えない。」ということです。

 もとより私も専門家などではまったくありませんので、間違いなどありましたらぜひともご指摘ください。よろしくお願いいたします。

Posted by: locust72 | October 05, 2005 at 09:26 AM

Locust72さんの混乱の原因は、純然たる預り金と法的に擬制された「預り金的性質」の区別がつきにくいせいではないかと思います。消費税は「預り金」ではなく「価格の一部」である(東京地裁[平成2年3月26日]判決など)
理解不足や誤植で「的」が取れてしまっているものがWeb上に多数見受けられますが、あくまで間違いです。
定義の問題に疑問であれば、租税法関連の書籍をあたってみてはいかがでしょうか。
http://www.zsk.ne.jp/zeikei522/ronbun.html
http://www.kitamura-office.com/syocyou-koramu.html#04
http://www.jbaudit.go.jp/base/jyoho/tousin_rec_07.pdf
http://ameblo.jp/taxpayer-right/page-4.html
http://www.bird-net.co.jp/rp/BR001120.html

純然たる預り金であれば「的」などという言葉を会計検査院は使わないのです。会計処理上預り金として扱っているにすぎないのです。
>>企業にとって輸出をすることは日々のキャッシュフローのマイナス要因となるのではないですか?
全く逆で毎月還付されます。そうしないと、7.3%の利息をつけて還付しないといけなくなるので国庫負担が国債以上になってしまうからです。商品を輸出するかどうかとキャッシュフローは直接の関係にありません。いつ売上金が入ってきていつ仕入れを支払うかが問題だからです。あなたの言っている「場合によっては」はここのところなので消費税とは関係ない話です。
キャッシュフローの概念自体にかなり誤解があるようなので申し上げますが、売上がたった場合でも売掛金計上で消費税は課税されます。大企業は基本的に発生主義なのです。また、逆に仕入れがあっても後払いがほとんどなので買掛金計上すれば消費税法上も仕入れとして引くことができるのです。その会社によって異なりますが、月末に締めて3ヵ月後に支払い(ひどい会社は手形で支払う場合もあります)という場合もあるようです。
場合によって借入金が増えるのは、取引弱者です。
>>誤解を恐れず極論すれば消費税分の転嫁に失敗して資金繰りが悪化し倒産しても、それはその企業が市場経済のもとでそもそも淘汰されるべき存在であったということになります。
誤解を招く書き方ではないでしょうか?結論として、ルールなき市場原理に任せればいいではないかという趣旨に読み取れますが、それが不公正でないならば、政策的な見地から定められている利息制限法や下請け保護法や最低賃金法もいらない公正取引委員会もいらないという意味でしょうか?私は市場原理主義者ではないので「神の見えざる手」に全てを任せようとは思いません。健康保険制度が崩壊していて、病気をすると借金で自己破産するような国にはなって欲しくないですね。
マーケットメカニズムを修正することを計画経済というのであれば、アメリカとINFに強引な市場開放を推し進められた国以外に資本主義はないということになりますよ。
次に、トヨタが輸出するたびに「ウハウハ」となるとのことですが、これは十分ご主張の主旨が読み取れませんでした。仕入先には値上げを認めず外国には今までどおり売れるからということですか?それとも内税で税額が見えにくいので外国にも日本の税込価格なみで売れるということですか?(どちらでもなかったらすみません)
>>既に払ったものが返されるだけ
ここが間違いの根源です。上記を読んでも理解できないようでしたら、私の説明が下手なせいなのでこれを機会に租税法のお勉強をしてみるのもよいのではないでしょうか。

>>「消費税増税分を転嫁しきれない企業は多くあるだろうが、それはあくまで増税をきっかけとした『価格改定』であって消費税そのものが悪いわけではない。」
取引実態を無視すればそういえるかもしれませんが、賛成できません。
>>「仮に理不尽な値下げがあったとしても戻し税の有無によって企業が損や得をすることはない。」
理不尽な値下げをさせられたことと戻し税は別の問題です。
戻し税によって利益を得られないような制度にすると言ったら奥田会長の顔が真っ赤になるでしょう。
同じ間接税でも物品税は輸出戻し税などありませんでしたよ。しかも最低でも税率10%はありましたしね。自動車や家電製品、ブランド品は間接税としては10%から5%に現状では減らされているのです。
>>「市場による価格決定メカニズムが輸出価格に消費税分を上乗せするように働くとは思えない。」ということです。
輸出の場合には自由競争だから上乗せできないと思えるのでしょう。ベンツとかルノーとかヒュンダイなどと競争するから。では、逆に国内では消費税分を必ず上乗せできると思えるのはなぜでしょう?定食屋が3軒連なっていても必ず上乗せできると思える根拠が私には理解できません。
とりあえず、消費税の件で私から説明できるのはここまでです。
あとは、会計や税制にご興味がおありのようなので、色々研究してみてくださいね。

コメント欄で長々とやりあうのはあまり好きじゃないのでご容赦ください。

Posted by: miyau | October 05, 2005 at 11:30 PM

 こんにちは。多くの誤解(か故意かわかりませんが)があるようですが、真摯な議論はあまりお好きでないようですので反論は控えさせていただきます。大変残念です。
 コメント欄に長い投稿をしたことを謝罪いたします。それでは。

Posted by: locust72 | October 06, 2005 at 06:59 AM

miyau様、TBセンター開設以降のますますのご活躍のご様子、陰ながら応援させて頂いております。
さて、的はずれかもしれませんが、ご存じでしたらお教え下さい。
米国産農産物が、特定の大企業の手でダンピングしてまで輸出されていることはご承知の通りです。
しかもそれによって利益を得ている訳ですが、このメカニズムにも消費税還付が関係しているのでしょうか?

Posted by: 早雲 | December 24, 2005 at 12:57 PM

早雲さんこんにちは

いつも応援ありがとうございます。活躍と言われるほどのことが出来ていないので、恐縮です。
アメリカの輸出企業についてでしょうか。
それについてはアメリカでは今のところ日本やヨーロッパのような一般消費税は採用していません。
米国産の農産物については、消費税の輸出戻し税のような「隠れ補助金」でなくもっと堂々と、巨額の補助金を「直接」投入することで、価格を抑えているのです。

アメリカ合衆国でも消費税導入が何度も検討されましたが「不公平税制である」という国民の世論で導入されるに至っていないのが実情です。

Posted by: miyau | December 24, 2005 at 02:17 PM

[御手洗冨士夫キヤノン不買運動リンク集 - 偽装請負・ホワイトカラーエグゼンプション]
キヤノン製品不買運動
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/3695/1169653535/
【WE断固反対】キャノン不買運動【経団連御手洗】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/368/1169404176/
【不買運動】経団連に経済制裁を!
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/eco/1167893115/
キャノンさん、日本人を滅ぼさないで下さい
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/printer/1167145887/

Posted by: Oh! No! CANON | June 24, 2007 at 07:01 AM

upup 2ch消費税増税リンク集です。

【自民党】 安倍首相、新党日本を事実上離党した荒井氏(自民党を除名)らと連携も 消費税上げを示唆
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183667778/139-
2ch検索: [消費税]
http://find.2ch.net/?STR=%8F%C1%94%EF%90%C5&TYPE=TITLE&BBS=ALL&ENCODING=SJIS&COUNT=50

Posted by: upup | July 07, 2007 at 09:47 AM

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