「民営化」入門
本日は、知人の主催するプライベート花火大会に参加すべく、南武線宿河原駅に新宿経由で向かった。
新宿駅につく前に乗り換えの切符を間違って購入し、小田急線に乗るため新宿駅で、切符に路線変更のスタンプを押してもらい登戸に。
仮改札口に行くと、誰もいない。
スタンプを押してもらった状態では改札口をとおれない。慌てて周囲を見回すとあった。インターフォンだ。
インターフォンを押して駅員と会話する。「じゃぁ、きっぷそこに置いてください」。よくよく見ると、インターフォンの下のほうに、「きっぷ、定期を置いてください」と書いてある。モニタで切符を拝見ということか。
確認したら、遠隔操作で自動改札機が開くのだろうか?
「今から行きます」と、インターフォンの向こう側から駅員の声。
え?今から行く?遠隔操作ではないらしい。
待つ。ただひたすらに。
5分経過してやっと駅員がやってきた。自動改札をがちゃがちゃといじる駅員はすまなそうだったので、「あなただけに言うのは悪いと思うけど、これって効率悪いですよね。社長にちゃんと言ったほうがいいですよ」。
たかだか乗り換えに5分待った私はかなりのストレスを感じていたので、この改札だったら何をしても駅員に止められることは無いなと、イロイロ悪いことを考えてしまった。
たくさんあるパンフレットの束をばらまこうが、改札を強引に突破しようがしたい放題ではないか。
ごみをたくさん持ってきてばら撒くも良し。自動改札にジュースをぶちまけるも良し。と、犯罪者の一歩手前くらい怒ってしまった。
と、これで終わっては題名が泣く。
これはカイカクの一つ「ミンエイカ」の呪文の効果なのだ。
もちろん小田急は民間企業だ、しかし、民営化した後は国鉄がJRとなり、郵便局も民間企業だ(やや強引に)。
民間企業が効率的で低価格で素晴らしいサービスを維持していてこそ「ミンエイカ」の呪文は郵便サービスの改善にやくだつのではないか?そうに決まってる(論理の飛躍)。
民間企業である小田急は、企業の利益を最大化させるため人件費をけちってあのような箱を設置したのだ。
私は身体に障害を持っているわけではないので、インターフォンを見つけ、待たされてイライラしたくらいで済んだのだが、目の見えない人や耳の聞こえない人が同じ状況になったらどうしろというのだろうか。
改札口付近でトラブルがあった場合にどうやってそれを解決するというのだろうか。
監視カメラで監視していても犯罪など未然に防げない。ただ、その様子が記録され犯人がつかまりやすくなるというだけだ。
1人だけでも改札付近に人がいれば、困っている乗客を案内したり助けたりできる。困っている乗客をただただカメラが記録しつづけるのが、ミンエイカなのか。
民間企業がすべて素晴らしいサービスを提供し、社会的にも尊敬されていただろうか?
それならここ数年社長連中が記者会見で頭を下げた様子は私の見た幻だったのだろうか。
三菱自動車のつくった車から火を吹いたなんてこともなく、悪夢のようなJR西日本の脱線事故もなく、関西電力の原子力発電所で下請け会社の労働者が命を落とすこともなく、六ヶ所村で核廃棄物のバケツリレーが行われていたこともなかったことなのか?
そうだとしたら、どんなにか良いことだろう。心からそう思う。
民営化したからといって全てうまくいくはずが無い。郵政の最大問題のお金の流れにメスは入っていない(国会で参考人として意見を述べた山崎養世さんのブログ参照)。
ミンエイカすれば全てうまくいく。カイカクすればすべてうまくいく。
権力者の振りまく幻想は、醜い事実を覆い隠す不思議な呪文だ。
北朝鮮の悲惨な国内事情をテレビで観て安心している場合ではない。
自衛隊がいるイラクでの悲惨な状態はテレビではあんまり報道されていないぞ。
花火を観ながら考えた。イラクで人を殺すために使われている火薬の全てを、世界中で人を殺すために使われている火薬の全てを人を喜ばせる花火にして打ち上げてしまえ。
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