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December 18, 2005

気になるニュース(イラク関連)

米大統領、WMD情報は誤りだった
date:12/15 10:28

アメリカのブッシュ大統領が14日、イラクの大量破壊兵器に関する情報が誤っていたことを認め、戦争に踏み切った自らの責任に初めて言及しました。この発言の裏には、支持率の低下に歯止めをかけたい大統領の思惑があるようです。
この2週間で、4回もイラクについての演説を行ったブッシュ大統領。好んで使った言葉はこれでした。「我々は『勝利』を手にするまで、イラクから撤退しません」
そしてもうひとつの変化は、現実を認めるようになったという点です。
大量破壊兵器などの情報の多くは、結果的には間違っていました。イラク攻撃を決断したことには、大統領として責任があります」(ブッシュ大統領)
さらにこの前の演説では、「イラク人の死者が3万人に上っている」と、今まで決して触れることのなかった数字を口にするなど、現実を認めた上で支持を訴えています。


誤情報でイラク戦争開戦、米大統領「責任負う」と表明

 【ワシントン=貞広貴志】ブッシュ米大統領は14日、ワシントン市内でイラク戦争のこれまでの経緯を総括する演説を行い、「(イラクの大量破壊兵器疑惑に関する)情報の多くが結果として誤っていたのは事実」と述べ、「大統領として戦争に踏み切った責任を負う」と表明した。

 中央情報局(CIA)などによる情報収集の失敗と、それに基づいて開戦したことへの自らの責任について、これまでより明確な形で言及したものだ。

 米国では、CIA工作員情報漏えい事件を機に「意図的な情報操作に基づいて開戦した」との批判が広がっている。大統領の「責任」発言は、政権としても情報判断に誤りがあったことを認めることで、国民の支持をつなぎ留める狙いと見られる。

 同時に大統領は、イラクの元大統領フセインがテロを支援し、開戦前に設定されていた飛行禁止区域を警戒飛行中の米英機の撃墜を命じたなどと指摘し、「サダム・フセインを打倒する私の決断は、正しい決断だった」と改めて開戦の正当性を強調した。

 また、大統領は、イラクに民主主義を打ち立てる道筋を〈1〉主権移譲〈2〉暫定国民議会選挙〈3〉憲法制定〈4〉新憲法下での国民議会選挙――の4段階に分け、これまでの3段階を「イラク国民はすべて達成してきた」と評価した。15日の選挙についても、「スンニ派住民の高い投票率が期待できる」との展望を示した。

 ただ、「選挙後には不安定な日々が待っている。政権の樹立にもしばらくかかるだろう」との見通しも示し、イラク国民と米国民の双方に「忍耐」を求めた。

 民主党などから米軍の早期撤退を求める声が上がっている点については「完全勝利まで退かない」と繰り返した。

 ブッシュ大統領の「責任」発言を受け、民主党のエドワード・ケネディ上院議員は「米国は、戦争をする理由はなかった」と述べ、改めて大統領を批判した。

 今回の演説は、先月30日から2週間で計4回にわたったイラク政策に関する連続演説の最後に当たる。(2005年12月15日13時42分 読売新聞)

と、チェイニーが糸を引いていたCIA工作員氏名漏洩問題に端を発し、とうとうブッシュは「誤った」情報に基づいて、あれだけの残虐行為を行った事実を認めざるを得ない状況に追い込まれている。

そして、女性記者をかばい自国の諜報員が命を落としたイタリアは。

伊軍、イラク派遣の300人を来月撤退へ

 【ローマ=藤原善晴】イタリアのマルティノ国防相は15日、イラクに派遣している同国部隊が現在約2900人で、そのうち約300人を来月、撤退させることを明らかにした。

 ベルルスコーニ首相は先月、派遣部隊を2006年末までに完全撤退させる方針を表明しており、来月の部隊削減も、来年4月の伊総選挙を前に、イラク派兵への世論の反発を弱める狙いがあるとみられる。

 イタリアは今年8月から9月にかけ派遣部隊を約300人削減している。

2005年12月15日23時11分 読売新聞)

そして、われらが小泉純一郎首相は、

「判断に間違いなし」イラク開戦で首相

 小泉首相は15日、ブッシュ米大統領がイラクの大量破壊兵器に関する情報収集の失敗などを認めたことに関連して、「日本は国連(安全保障理事会の)決議に沿って判断したわけだから、(間違ったとは)思わない」と述べ、武力行使を支持した判断に誤りはなかったと強調した。

 そのうえで、「大統領は(開戦の判断は)正しかったと発言している。イラクが大量破壊兵器はないと証明すれば、戦争は起きなかった」と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。

(2005年12月15日21時8分 読売新聞)

ここでも読売新聞は突っ込み無しですな。ボケに突っ込まないで放置するとは一国の首相に対して失礼じゃないの?先日の「理解できない」発言といいこういうヌルいボケをスルーしてくれるのは、ぬるま湯につかっている日本人ぐらいですから!残念!と、冗談はさておき

本稿では詳しくは触れないが、経済力をつけた中国やベネズエラの動きが活発化していることなども含め、世界情勢は、行き過ぎた新自由主義の名を借りたアメリカ帝国主義包囲網が着々と進んでいる。ベトナムでも日本は中国に遅れをとっている。ナショナリストではない私がこういうのはなんだが、「国益」を考える本物ナショナリストならわかるだろう。世論操作だけが得意で外交音痴の政権を安泰にさせていることがどれほど「国益」を損なっているか。

※追記
小泉首相は「大量破壊兵器がないことを証明すれば攻撃を受けなかった」としているが、刑事裁判と同じ条件と考えれば、証明責任は罰を与える側にあることを知らない人が国会議員であること自体が頭を抱えてしまう。記者も知らないのだろうか。法学部を出た人の人口が相当程度いる筈のこの国でと、嘆きたくなる。

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