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February 04, 2006

奴隷とは何か

幸いなことに、私は現在正社員である。
自分自身、派遣という形態で勤務したことがあるし、派遣先や派遣元で仕事も覚え、何かとお世話にもなった。
良く耳にする労働基準法に違反するような不当な目に遭ったことは無かった。
しかし、相方は派遣会社に勤務しており、なかなか権利の守られない「不安定雇用」。
そろそろ、就職活動に本腰を入れようかという矢先のいま現在。「不安定雇用」の守られない権利の実態を垣間見ている。

うちの相方は、派遣社員ではあるが仕事も真面目で遅刻・欠勤などもほとんどなく、周囲の面倒も見ながら約2年間派遣先からも同僚からも信頼されて仕事をこなしてきた。責任のある肩書きなどはないけれど、肩書きある人のことも慮り、何かと影で日向で支えてきた。

しかし、派遣社員として続けていくのはそろそろ先が見えてきて、あまり芳しくないと判断して、就職活動と休養のため契約終了と残っている有給休暇の消化について話したところから派遣会社の怠慢(私は悪意だと思うが)が次々に起こってくる。

有給休暇の消化は、労働基準法によって認められた労働者の当然の権利である。派遣やパート、アルバイトであっても認められる。また、退職も。

ところが、派遣元は何かと理由をつけて退職を引き伸ばし、引き伸ばしたあげくに「内規があるから有給休暇の消化できない」と言ってみたり、契約期間中から問い合わせていたにもかかわらず、こちら側から連絡しないと返事をしないうえ「契約期間が過ぎているから有給休暇の消化はできません」などと平気で抜かしてくる。
厚生労働省の許可を得て「

しかも、同僚であるうえに有給消化の不可能なシフトを組んだ張本人は「ちょっと聞いてみたけど消化は無理だ、あきらめろ」などと平気で言える。奴隷根性の塊の体育会系バカだ。

現状では、これから文書で請求して、だめなら内容証明、更にダメなら即決裁判と決めているので、ダメ社員のいるダメ派遣会社について実名は伏せておこう。

さて、ここで考えた。派遣社員の現在の法律で認められている権利について一顧だにしない人物も「あきらめろ」の体育会系バカ社員も「労働者」であって、派遣であろうが正社員であろうが、いつ「自分も同じ目に遭うかわからない」。にもかかわらず、同じ「労働者」の権利について無頓着極まりないのは何故なのだろう。

恐らく、日本語が理解できないからではないのか。もちろん、彼らと普通に会話もできるし、書いてある漢字が読めないわけではない。ただ、彼らは自分や他人の発する「言葉」やその「意味」について、理解できないのであろう。自分は「労働者」ではないと思っているのだ。

先日、読んだアマルティア・センの「貧困の克服」(集英社新書)で、「教育」が人間的発展に果たす役割の重要性についてたびたび言及されていることの意味が、この国の新たな貧困層「奴隷」のメンタリティ形成に教育の不十分さが寄与していることから痛感させられた。

そう、体育会系バカは、この時間もインターネットで殺戮しあうゲームに酔い痴れている。ゲームを否定はしない。ただ、その同じインターネットを使って、同僚に聞かれたことを調べてみる、そうした行為すら思いつかないほど、彼らの思考は「隷属」しているのだ。少しだけ、想像力と思考の檻からの自由を。

追伸:うーんなかなか書く時間と能力が足りず、書きたいことのリストばかりが溜まっていく。
楽しみにしている方々ごめんなさい。

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Comments

はい。楽しみにしてます。
いつもいつも共感させて頂いています。
世の隅に隠れている事柄を<可視化>してくれるmiyauさんの記事は、私にとって大変貴重です。
しかしまあ、無理はされずに、ぼちぼちお書き下さい。

Posted by: 足踏堂 | February 04, 2006 at 03:09 PM

足踏堂さんこんばんわ

「うんこが夢想するかのようにロマンを感じる輩」という言葉がでるような方に誉めていただけると光栄です。
相方とともに爆笑いたしました(笑)

様々な「言葉」は現実社会を映して表現するためにあると思っていて、抽象的な言葉を現実と結びつけることで自分の思考を補うことと、伝えることを最近になってやっと意識するようになったので、そのあたりを評価していただけるのは嬉しいです。

ぼちぼち頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします(^^)

Posted by: miyau | February 05, 2006 at 12:32 AM

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