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August 2006

August 28, 2006

言論封殺許さない!オレサマの批判をしない限り

言論に対するテロ行為について首相からコメントがないことについての非難が轟々だったせいか、2週間も経という今日の朝、しぶしぶコイズミシュショーから心のこもっているとは思えない棒読みコメントが出た。
但し、後半の部分については熱く語っていたのはいうまでもない。

加藤氏実家放火、首相「暴力での言論封じ、許せない」(読売新聞)

 小泉首相は28日朝、首相公邸で記者団に対し、自民党の加藤紘一・元幹事長の山形県鶴岡市の実家が放火された事件について、「暴力で言論を封ずることは決して許せることではない。我々も注意しなければならない。戒めていかねばならない問題だ」と述べた。

 「首相の靖国神社参拝がナショナリズムをあおっているのではないか」との質問に対しては、「それはないと思う。あおりたがる勢力があるのは事実だ。これ(靖国参拝)は外交問題にならない。よその国からあおり立てられ、よその国をあおり立てるような報道は戒めたらいいのではないか」と語った。

 放火事件では、加藤氏が首相の靖国神社参拝に批判的な意見を述べたこととの関連が指摘されている。

[読売新聞社:2006年08月28日 12時26分]


がいこうもんだいにならないって…おともだちのみんなもそう思うのかな?やっぱり8月15日に参拝したおかげで助かった「中国政府は文句は言ってるけど、おかげで内政問題から目を逸らすことができたからたいしたお咎めはないだろ」ってことなんだろうか。

外交問題になっていることは、タケベという自民党のエライ人も認めていたはずなのになぁ。
論点を逸らす詭弁のお手本みたいな答弁だね。これを見て「国民ばかにしやがってー!」と腹の立たない人は、幸せなファンタジーワールドの住人に違いない。

マスメディアが問題化しているから中国とか韓国とか北朝鮮に批判されるんだと言っているのだから、「批判的な報道すんなボケェ」って脅しているんだね。

コイズミシュショーの言を日本語に翻訳すると「言論封殺許さない!オレサマの批判をしない限りな」ってことか。
おーい、聞こえてるかー?政治的な批判は民主主義の基本ですよ。

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August 20, 2006

靖国問題で中国が得してしまう件

「公約なんてたいしたことない」はずのコイズミが靖国に8月15日に参拝したことで、一番得したのは中国政府という推論を書いた翌日に、最近中国から帰国したばかりの知人から「このあいだ大連の日本企業で暴動が起こっていたよ」と耳にした。中国では今あちこちで暴動が起こっているようだ。

中国の昨年発生した暴動は8万7000件

 中国の政策助言機関、全国政治協商会議の任玉嶺・常務委員はこのほど、中国で昨年起きた暴動などの抗議活動が8万7000件に上ったことを明らかにした。華僑向け通信、中国新聞社が4日までに伝えた。
 公安省によると、04年の暴動を含めた抗議行動は7万4000件。発生件数の急増は、官僚腐敗や貧富の格差に憤る庶民の声が強まっていることを浮き彫りにしている。
 任委員によると、8万6000件は15人以上で組織された抗議活動。大半は土地収用や地方当局幹部の腐敗などに対する抗議活動とみられる。抗議件数は、93年から03年にかけて毎年17%の高率で増えており、任氏によると「うち99%は(土地収用など)一般庶民の利益が侵害されたことで起きた」という。
 任委員は暴動急増の背景について、沿海部と内陸、都市と農村の格差などを念頭に「国家の分配政策と独占企業の高収入の結果、収入の深刻な不平等が起きている」と指摘。「中国の国情と大多数の人々の利益を考え、税制改革や独占企業の制限を実施し官僚の『灰色収入』を抑制すべきだ」と訴えている。
[2006年8月4日20時38分]
日刊スポーツHPより

急進的に市場経済を導入し、経済格差が拡大しているなか、政権内の腐敗を解決できず、「経済発展のために」無理やり土地を収用したりしているので、中国の国内では、政権に対する不満が渦巻いている。そんなときに、日本の為政者が、経済に対する配慮か政治に対する配慮かは別として、「良識」を示して靖国神社参拝を行わなかったとすれば、外交問題で国民を国内問題から目を逸らさせたい中国政府は大いに困ったということが推察できる。また、日本も同じく美国から押し付けられた新自由主義の「コーゾーカイカク」によって格差が拡大して国内で燻っている不安定雇用状態にあったり、セコーに雇われたネット工作員に煽てられた将来への希望をもてないでいる若い人の不満を、「口うるさい隣人」に対する罵詈雑言で溜飲を下げさせ、分散させることができる。日中の政治権力にとって、首相になるまでヤスクニに見向きもしなかったコイズミの靖国参拝は8月15日でなくてはならなかったのだ。

嫌韓中を公言している人の多くは、なんで8月15日のコイズミのヤスクニ参拝に反対しないのか。とても不思議だ。
中国嫌いの人に、とってもいいことを教えてあげよう。あなたがたが憎悪して止まない中国政府が一番恐れているのは、両国民が連帯して新自由主義に反対しようなんてことになることだ。さあ!すぐに新自由主義のなんたるかを学んで、中国の人々との連携を実行に移したまえ!効果覿面、北京オリンピックまでは新自由主義でひっぱろうと考えている中国政府はものすごく嫌がるだろう。ついでに日本政府も嫌がるだろうから、私と謙韓中を自認する人々の利害は一致している。愛国心と義侠心に溢れていて正義の塊のはずの「愛国者」のみなさんは、圧制に苦しんでいる人々までを敵視しているわけではなかろう。私は日本人を嫌っていないが、日本政府のアメリカ従属振り&バカ丸出し暴走ぶりに辟易しているので、限定的な意味ではあるが、民族の独立や国家の独立を尊重する民族主義的な部分も持っているような気もしている。

また、外交に対する悪影響など無いとファンタジーに浸っている場合ではない。昨日シンガポールで政権与党の幹事長が、正直に国益のために言論したために実家に放火されてしまった加藤紘一と山崎拓の勉強会に噛み付いただけじゃなく、東アジア外交を立て直さなくちゃと言っていたとNHKのニュースでやっていたなぁ。首相の属する政党の幹事長が公の場で「外交的にペケ」だったことを認めているよ。「ニクコップンタケベ」又の名を「弟です息子ですタケベ」は、加藤の乱のときには紘一と一緒に闘った戦友でもあったことを憶えている人もいると思う。その、加藤紘一の言論に対して放火という人命にかかわる卑劣なテロ行為が行われたのに、所属政党の幹事長が、情けないことに公式なお見舞いは発見できず、発見できたのは「ヤマタクとなんか仲良くしちゃって!アベ様の言うこと聞きなさいよ!」という難癖だけ付けているようだ。なんて「美しく伝統的で日本人らしくて品格溢れる」人間関係なんだろうか驚嘆してしまう。

自民党のホームページには…8月11日以降ニュース自体が更新されてないです。お盆休みや外遊で忙しいでしょうかね。気になったので本日8月20日時点の各党の言論抑圧テロに対する公式のコメントについて調べてみました。

加藤議員実家放火]「異論排除」の批判低調 政府・与党
 

首相の靖国神社参拝を批判する加藤紘一元自民党幹事長の山形県鶴岡市の実家と事務所が放火され、全焼した事件は、右翼団体構成員による政治テロだった可能性が高まっている。異論排除の風潮を懸念する声が上がっているが、一部にとどまり、多くの国会議員が夏休み中ということもあって、政府・与党の反応は低調だ。
 加藤氏は19日、鶴岡市での後援会会合であいさつし、「政治や外交に対する発言は変わらず続けていくし、発言することが使命と思っている。戦前のようになってはいけない」と強調した。実際、18日には山崎拓前自民党副総裁らとアジア外交の再構築を目指した研究会の結成で合意した。加藤氏には事件後、警護官(SP)がつくようになった。
 政府・与党内で事件にいち早く反応したのは谷垣禎一財務相。火事の翌日の16日、「思想的背景があったとすれば言語道断」と記者団にコメントした。17日になって山崎氏は派閥総会で「暴力で言論を封ずる風潮の顕在化で、重大な問題」と述べ、河野太郎副法相は自らのメールマガジンで「政府も自民党も、もっと強い決意表明があってもよかったのでは」と批判した。
 しかし、目立った反応は、ほぼこれだけにとどまっている。加藤氏は首相の靖国参拝やアジア外交を批判する「反小泉・非安倍」勢力の中心的存在なだけに、安倍晋三官房長官の独走態勢が強まる9月の自民党総裁選をにらみ、国会議員らが夏休みを表向きの理由に発言を控え、様子見をしている側面もありそうだ。
 また、小泉純一郎首相は16日から24日まで首相公邸で、安倍氏は16日から20日まで山梨県内の別荘などでそれぞれ夏休みを過ごしており、事件について一切論評していない。
 一方、民主党の小沢一郎代表は18日、岩手県花巻市での記者会見で「社会的に嫌な雰囲気を感じる。日本の今日の社会的風潮がこういう行為を助長するものだとすれば、非常に危険で、遺憾に思う」と、懸念を示した。【佐藤千矢子】
2006年08月19日21時01分(毎日新聞ニュースより)


公明党

どこから党の公式見解が見られるかどうかすら不明(苦笑)。靖国参拝はイカンザキしていることを他のニュース記事で確認できましたが…。政権党にいる責任感を感じさせますね。白色テロにはイカンザキじゃないんですね。言論弾圧の前科は伊達じゃないね!

民主党

民主党のホームページでは小沢代表のコメントがありましたー。とりあえず合格でしょうか。

2006/08/18
靖国参拝問題や参院選への取り組みなど語る 花巻で小沢代表(より引用)

 自民党の加藤紘一衆議院議員の自宅・事務所の火災についても小沢代表は質問に答え、詳しい経緯が明らかにならないうちの論評は避けるとしつつ、「仮に、このことが加藤議員の発言について、あのようなことをしたのであれば、社会的に嫌な雰囲気を感じる」との所感を語り、「言論を暴力で遮るという行為が行われる、今日の日本の社会的風潮を助長するようなことは、危険に思うし、遺憾に思う」などと語った。


社民党

靖国神社のコイズミ参拝に対する糾弾のみ。担当者がお盆休みなんでしょーか。明日は更新されるのかなぁ。


共産党

書記局長による公式コメントが18日に出されていました。ここも合格ですね。
2006年8月18日(金)「しんぶん赤旗」

卑劣な行為 許されない 加藤紘一氏実家放火 市田書記局長コメント

 日本共産党の市田忠義書記局長は十七日、加藤紘一衆院議員の実家への放火事件について、マスコミの求めに応えて次のようにコメントしました。

 なによりもまず、加藤紘一氏とご家族にたいして心からお見舞いを申し上げる。
 犯行の動機など、まだ事件の全容が完全に明らかになっているわけではないが、加藤氏の言動にたいする卑劣で凶暴なテロ行為であることはほぼ間違いないと思う。
 言論には言論で対応すべきであり、自分の気に入らない言動にたいして「問答無用」とばかりに暴力に訴えるという卑劣な行為に、心からの憤りを覚える。しかも加藤氏は、国民から選出され、「国民の代表」として活動する国会議員である。その発言を暴力で封じることがまかり通れば、民主主義の土台が脅かされることにもなる。断じて許されない。

民主党と共産党以外は言論に対するテロである点についてHPではほとんど触れていませんねー。お盆休みにしてももう5日経過しているわけですから長すぎじゃないの?
シュショーがコメントは…ま、いうまでも無く見当たりません。次期シュショー有力のアベも以下同文(はぁ、情けない)。

お願い「どこかの政党の党首がコメント出していたよ」という情報がありましたらお寄せください。即刻訂正します。

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August 16, 2006

最後っ屁?-小泉靖国参拝に思う

みなさま残暑お見舞い申し上げます。お元気でしょうか?
半月ぶりに思いつきが湧いてきたので書いております。
こんなに更新も滞り、TBもお返しできない私のブログにTBをくださったり訪問していただいているみなさんに心から感謝!
励まされていますよ(^^)

よいこのみんなへの注意書き

このブログは、世の中を斜めからしか見られない捻くれ者が書いているから、「テレビで言っていることが全て真実だ」、または「全て嘘だ」と、2択でしか考えられないようなお友達は、不快になる可能性が高いよ。しかも、冷静でロマンチストじゃないから、身も蓋も無い話になってしまう。だからロマンチストのお友達も読まずに立ち去ることをオススメするね。


昨日は敗戦記念日。無茶な侵略戦争の挙句にこの国が焦土となり、やっと戦争が終わった日。
マスコミが騒ぎ立てるなか、やっぱりやったコイズミ靖国神社公式参拝。

そもそも私は、自分の住む国だけでなく、世界中で戦争加害者及び犠牲者が出ないことを願っているので、祭り上げて顕彰するシステムは将来的に全て無くなってしまえばいいと考えている。名誉だろうがなんだろうが新たに戦死する人のための施設のいらない世界を願っているのだ。

今までも数回靖国問題について言及してきてもいる「殺戮の殿堂」「@nifty:NEWS@nifty:靖国参拝違憲判断、今後の参拝に首相「影響なし」(読売新聞)」靖国神社と愛国と

この問題については、宗教的には神道のトップである天皇が行くか行かないかが最も重要なはずなのだが、このことよりも「首相の公式参拝」の方に論議の力点が置かれてしまうのが、不思議なところ。

靖国神社は、キリスト教に例えて言うならば、ローマ法王が「あの教会は私の意に添わないことをしたからもう行きませんよ」と言って訪問されない教会みたいなものなのだろう。

だから、靖国神社に親族が祀られてしまっている1億2千万人のなかで、特に首相の公式参拝に力点を置く人というのは、「政治的意図」もしくは「感情的」問題からそこにこだわっていると推察される。

靖国神社はもともと明治政府が作ったものだけれど、そのころは政教一致だったし、国家元首=天皇=神道のトップだった。ところがその後、太平洋戦争で負けてしまって、戦時中の全体主義を復活させないために政治と宗教を分離して、天皇は「象徴天皇」となり政治の表舞台から降りて、官幣社だった靖国神社も1宗教法人となった。
その靖国神社が厚生省の求めに応じていわゆるA級戦犯を祀ってしまったことから話がややこしくなってしまった。

神道のトップである天皇が参拝しなくなってしまったのだ。神道上は一回まとめて祀ってしまうと、分けて祀るなんてことはできないというのが通説らしく、かつては官幣社として特権的な神社だった靖国神社は、神道のトップが見向きもしない神社になってしまった。

また、外交的にも、太平洋戦争で日本が勝手に侵略していった国の人たちからすると、設立当初からの戦争神社である靖国神社に戦争の加害者のなかでも特に酷い奴と認定されてしまった人を一緒に祀っちゃったところに、首相や閣僚が行くということに対する反発が起こってくる。

ただ、それだけのことなのだけれど、「外交」という世界では、国家としての威信というか、諸外国からの評価っていうものがある。まあ、どう考えても、来てくれってお願いされたわけでもないのに、近隣諸国にのこのこでかけていって、侵略していったことは間違いない事実だし、アジアのためーとか言っても、大勢の人を拉致ってきてタダ同然でこき使ったり虐殺したりしていたから、同じアジア人として友好的に扱っていたとは言えない。
死んでしまった人をどうこう言うというのではなく、あくまでどう評価されるかの問題として、外交的には「うわ、反省してないんじゃね?」「いったいあの国は、どういう無神経なんじゃ!」と評価されるであろうということは、想像に難くないだろう。

結論としては、首相が靖国神社を公式参拝すると外交的な評価が激下がりするということは、どれだけ心情的に中国や勧告から批判されることに反発する人だってわかると思う。


さて、この長い前置きは、コイズミによる靖国神社公式参拝の目的はいったいなんなんだろうねと。誰にとって利益になるのかねと、素朴に疑問に思ったから。それについての推論を書くために自分なりにまとめたもの。

コイズミは首相になるために、様々な権謀術策を弄してきた。靖国問題についての発言が原因で、昨日実家に放火されてしまったかつての盟友加藤紘一なんかも罠にはめて蹴落としたりね。様々な権謀術策のなかでも、特筆すべきだったのは、今までの自民党政権でもどこでもやらなかったくらいに、実質的に日本を属国としているアメリカ合衆国政府に絶対的服従を誓ったことだろう。もともとは、コイズミっていうのは、比較的加藤紘一に近い考え方だったらしいのだが、首相になるために、泥のついたアメリカ様のハイヒールを舐めたってことだろう。

その、コイズミが今までなんだかなんだといってずらしてきた靖国神社の公式参拝を8月15日という最も拙い日に強行したのかな?と考えたら、「日本は国際的地位を高めて世界のリーダシップを取ったりしませんよ。アメリカ様にずーーーとお仕え致しますよー」という米国覇権主義が未来永劫続くように、常に付き従っていくという表明なんじゃないかなと推測した。

日本がアジアで孤立してリーダーシップを取らないというのは、コイズミの考えた最大の奴隷からご主人様への愛情表現だったのかもしれない。最近テレビをにぎわせていた国際的恥さらし言動もその一環かもしれずと邪推してみた。

靖国神社公式参拝は、誰にとって一番得なのだろう。日本国民にとっては(一部の人の心情は除く)何の得にもならない。アメリカにしてみると覇権主義を継続したいと考えているならば、「良くできました」なんだろうけど、国内経済にも翳りがあってアメリカの大量消費に国際経済が依存している状況から脱したいと考えているとすれば、「げー」って感じかもしれない。

ただし、日本が国際的評価を下げることで、中国にとって最も得になるよね。もともと国連安全保障理事会の常任理事国ではあったけれど、経済力で劣っていたのでいまいちだった中国も最近は経済力をめきめきつけてきて、アメリカ一辺倒のなかで経済力と潜在的購買能力を梃子に独自路線の外交を進めてきているし、国内矛盾に対する不満を日本の首相の愚考で解消させることもできるだろう。

そんなふうに考えた。単なる最後っ屁ではないんじゃないだろうか。

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