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August 20, 2006

靖国問題で中国が得してしまう件

「公約なんてたいしたことない」はずのコイズミが靖国に8月15日に参拝したことで、一番得したのは中国政府という推論を書いた翌日に、最近中国から帰国したばかりの知人から「このあいだ大連の日本企業で暴動が起こっていたよ」と耳にした。中国では今あちこちで暴動が起こっているようだ。

中国の昨年発生した暴動は8万7000件

 中国の政策助言機関、全国政治協商会議の任玉嶺・常務委員はこのほど、中国で昨年起きた暴動などの抗議活動が8万7000件に上ったことを明らかにした。華僑向け通信、中国新聞社が4日までに伝えた。
 公安省によると、04年の暴動を含めた抗議行動は7万4000件。発生件数の急増は、官僚腐敗や貧富の格差に憤る庶民の声が強まっていることを浮き彫りにしている。
 任委員によると、8万6000件は15人以上で組織された抗議活動。大半は土地収用や地方当局幹部の腐敗などに対する抗議活動とみられる。抗議件数は、93年から03年にかけて毎年17%の高率で増えており、任氏によると「うち99%は(土地収用など)一般庶民の利益が侵害されたことで起きた」という。
 任委員は暴動急増の背景について、沿海部と内陸、都市と農村の格差などを念頭に「国家の分配政策と独占企業の高収入の結果、収入の深刻な不平等が起きている」と指摘。「中国の国情と大多数の人々の利益を考え、税制改革や独占企業の制限を実施し官僚の『灰色収入』を抑制すべきだ」と訴えている。
[2006年8月4日20時38分]
日刊スポーツHPより

急進的に市場経済を導入し、経済格差が拡大しているなか、政権内の腐敗を解決できず、「経済発展のために」無理やり土地を収用したりしているので、中国の国内では、政権に対する不満が渦巻いている。そんなときに、日本の為政者が、経済に対する配慮か政治に対する配慮かは別として、「良識」を示して靖国神社参拝を行わなかったとすれば、外交問題で国民を国内問題から目を逸らさせたい中国政府は大いに困ったということが推察できる。また、日本も同じく美国から押し付けられた新自由主義の「コーゾーカイカク」によって格差が拡大して国内で燻っている不安定雇用状態にあったり、セコーに雇われたネット工作員に煽てられた将来への希望をもてないでいる若い人の不満を、「口うるさい隣人」に対する罵詈雑言で溜飲を下げさせ、分散させることができる。日中の政治権力にとって、首相になるまでヤスクニに見向きもしなかったコイズミの靖国参拝は8月15日でなくてはならなかったのだ。

嫌韓中を公言している人の多くは、なんで8月15日のコイズミのヤスクニ参拝に反対しないのか。とても不思議だ。
中国嫌いの人に、とってもいいことを教えてあげよう。あなたがたが憎悪して止まない中国政府が一番恐れているのは、両国民が連帯して新自由主義に反対しようなんてことになることだ。さあ!すぐに新自由主義のなんたるかを学んで、中国の人々との連携を実行に移したまえ!効果覿面、北京オリンピックまでは新自由主義でひっぱろうと考えている中国政府はものすごく嫌がるだろう。ついでに日本政府も嫌がるだろうから、私と謙韓中を自認する人々の利害は一致している。愛国心と義侠心に溢れていて正義の塊のはずの「愛国者」のみなさんは、圧制に苦しんでいる人々までを敵視しているわけではなかろう。私は日本人を嫌っていないが、日本政府のアメリカ従属振り&バカ丸出し暴走ぶりに辟易しているので、限定的な意味ではあるが、民族の独立や国家の独立を尊重する民族主義的な部分も持っているような気もしている。

また、外交に対する悪影響など無いとファンタジーに浸っている場合ではない。昨日シンガポールで政権与党の幹事長が、正直に国益のために言論したために実家に放火されてしまった加藤紘一と山崎拓の勉強会に噛み付いただけじゃなく、東アジア外交を立て直さなくちゃと言っていたとNHKのニュースでやっていたなぁ。首相の属する政党の幹事長が公の場で「外交的にペケ」だったことを認めているよ。「ニクコップンタケベ」又の名を「弟です息子ですタケベ」は、加藤の乱のときには紘一と一緒に闘った戦友でもあったことを憶えている人もいると思う。その、加藤紘一の言論に対して放火という人命にかかわる卑劣なテロ行為が行われたのに、所属政党の幹事長が、情けないことに公式なお見舞いは発見できず、発見できたのは「ヤマタクとなんか仲良くしちゃって!アベ様の言うこと聞きなさいよ!」という難癖だけ付けているようだ。なんて「美しく伝統的で日本人らしくて品格溢れる」人間関係なんだろうか驚嘆してしまう。

自民党のホームページには…8月11日以降ニュース自体が更新されてないです。お盆休みや外遊で忙しいでしょうかね。気になったので本日8月20日時点の各党の言論抑圧テロに対する公式のコメントについて調べてみました。

加藤議員実家放火]「異論排除」の批判低調 政府・与党
 

首相の靖国神社参拝を批判する加藤紘一元自民党幹事長の山形県鶴岡市の実家と事務所が放火され、全焼した事件は、右翼団体構成員による政治テロだった可能性が高まっている。異論排除の風潮を懸念する声が上がっているが、一部にとどまり、多くの国会議員が夏休み中ということもあって、政府・与党の反応は低調だ。
 加藤氏は19日、鶴岡市での後援会会合であいさつし、「政治や外交に対する発言は変わらず続けていくし、発言することが使命と思っている。戦前のようになってはいけない」と強調した。実際、18日には山崎拓前自民党副総裁らとアジア外交の再構築を目指した研究会の結成で合意した。加藤氏には事件後、警護官(SP)がつくようになった。
 政府・与党内で事件にいち早く反応したのは谷垣禎一財務相。火事の翌日の16日、「思想的背景があったとすれば言語道断」と記者団にコメントした。17日になって山崎氏は派閥総会で「暴力で言論を封ずる風潮の顕在化で、重大な問題」と述べ、河野太郎副法相は自らのメールマガジンで「政府も自民党も、もっと強い決意表明があってもよかったのでは」と批判した。
 しかし、目立った反応は、ほぼこれだけにとどまっている。加藤氏は首相の靖国参拝やアジア外交を批判する「反小泉・非安倍」勢力の中心的存在なだけに、安倍晋三官房長官の独走態勢が強まる9月の自民党総裁選をにらみ、国会議員らが夏休みを表向きの理由に発言を控え、様子見をしている側面もありそうだ。
 また、小泉純一郎首相は16日から24日まで首相公邸で、安倍氏は16日から20日まで山梨県内の別荘などでそれぞれ夏休みを過ごしており、事件について一切論評していない。
 一方、民主党の小沢一郎代表は18日、岩手県花巻市での記者会見で「社会的に嫌な雰囲気を感じる。日本の今日の社会的風潮がこういう行為を助長するものだとすれば、非常に危険で、遺憾に思う」と、懸念を示した。【佐藤千矢子】
2006年08月19日21時01分(毎日新聞ニュースより)


公明党

どこから党の公式見解が見られるかどうかすら不明(苦笑)。靖国参拝はイカンザキしていることを他のニュース記事で確認できましたが…。政権党にいる責任感を感じさせますね。白色テロにはイカンザキじゃないんですね。言論弾圧の前科は伊達じゃないね!

民主党

民主党のホームページでは小沢代表のコメントがありましたー。とりあえず合格でしょうか。

2006/08/18
靖国参拝問題や参院選への取り組みなど語る 花巻で小沢代表(より引用)

 自民党の加藤紘一衆議院議員の自宅・事務所の火災についても小沢代表は質問に答え、詳しい経緯が明らかにならないうちの論評は避けるとしつつ、「仮に、このことが加藤議員の発言について、あのようなことをしたのであれば、社会的に嫌な雰囲気を感じる」との所感を語り、「言論を暴力で遮るという行為が行われる、今日の日本の社会的風潮を助長するようなことは、危険に思うし、遺憾に思う」などと語った。


社民党

靖国神社のコイズミ参拝に対する糾弾のみ。担当者がお盆休みなんでしょーか。明日は更新されるのかなぁ。


共産党

書記局長による公式コメントが18日に出されていました。ここも合格ですね。
2006年8月18日(金)「しんぶん赤旗」

卑劣な行為 許されない 加藤紘一氏実家放火 市田書記局長コメント

 日本共産党の市田忠義書記局長は十七日、加藤紘一衆院議員の実家への放火事件について、マスコミの求めに応えて次のようにコメントしました。

 なによりもまず、加藤紘一氏とご家族にたいして心からお見舞いを申し上げる。
 犯行の動機など、まだ事件の全容が完全に明らかになっているわけではないが、加藤氏の言動にたいする卑劣で凶暴なテロ行為であることはほぼ間違いないと思う。
 言論には言論で対応すべきであり、自分の気に入らない言動にたいして「問答無用」とばかりに暴力に訴えるという卑劣な行為に、心からの憤りを覚える。しかも加藤氏は、国民から選出され、「国民の代表」として活動する国会議員である。その発言を暴力で封じることがまかり通れば、民主主義の土台が脅かされることにもなる。断じて許されない。

民主党と共産党以外は言論に対するテロである点についてHPではほとんど触れていませんねー。お盆休みにしてももう5日経過しているわけですから長すぎじゃないの?
シュショーがコメントは…ま、いうまでも無く見当たりません。次期シュショー有力のアベも以下同文(はぁ、情けない)。

お願い「どこかの政党の党首がコメント出していたよ」という情報がありましたらお寄せください。即刻訂正します。

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