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September 06, 2006

「みんな」ってなんだろ

テレビで「みんな」とか「全国民」とか連呼されると、捻くれものの血がさわぐ。いくらめでたいことであろうが、全員一致なんてありえない。無神経な笑顔の強制。マイクを向けられた人々は、演技する。強い同一化要求は暴力だと気がつけよな。連れはかゆがっている。
まぁ、たくましい便乗商法の嵐に対しては、「商魂たくましく稼いで景気回復に寄与してくれよ」と、妙に頼もしく思ってみたりもするのだけれど。

さて、今日は印象的なポスターを見かけたので、そのご紹介を。

Fragment

タレント活動を一時休止した井上実直(いのうえじっちょく)は、実家の六本木長耀寺に僧侶として入るその前に一人9.11後のニューヨークを訪れる。

帰国後「修法師」になる決心をした井上実直は、死者も出るほど過酷な「日蓮宗100日大荒行」に入行する準備を始める。友人である実直からその話を聞いた佐々木誠は、荒行に入る前から彼にカメラを向け始めた。

はじめは単純に井上実直の「修法師」になるまでのドキュメントを撮っているつもりだった。しかし井上実直を撮っている期間、彼の変化と共に世界も静かに大きく変化していった。
「修法師」となった実直がグラウンドゼロに赴く頃から、佐々木誠は自分が撮っているドキュメンタリーが「9.11」後の歴史の「断片」であることに気付く。

ブッシュもフセインもビン・ラディンも出てこない、アメリカ同時多発テロからはじまるイラク戦争の記録。

これは歴史の側面をひとりの若い僧侶の冒険と成長という視点から描いた映画です。

2006/日本/92分/DV/スタンダード/ステレオ
監督 佐々木誠
出演 井上実直






僧衣の井上が佇むポスターが印象的だったので、フライヤーをもらった。
9・11以降、私の日常に変化は無い。しかし、日常のすぐ横で様々なものが変化している。
自分の内面も行動も変わってきた。「みんな」「全国民」ではなく、「私」に向き合う感じの映画なのかな。
また、渋谷に行ってみよう。

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