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November 15, 2006

サクラにはお金、批判者には逮捕を-「タウンミーティングやらせ問題」考

巷で話題の「タウンミーティングやらせ問題」で、サクラに5千円の謝礼を払っていた疑惑まで噴出している。国民が投票で選んだ公務員である、内閣総理大臣や国務大臣のみなさんの指揮監督のもと、自分たちの都合のいい発言をしてくれる人に、税金から現ナマを渡していたということだ。

やらせ質問、サクラに謝礼5千円? 社民・保坂氏が追及
2006年11月14日21時08分(朝日新聞)

 政府主催のタウンミーティング(TM)をめぐり、内閣府が事前に用意していたいわゆるサクラの質問者に5000円の謝礼を払っていたのではないか、と保坂展人氏(社民党)が14日の衆院教育基本法特別委員会で追及した。これに対し、内閣府からは明確な答えはなく、今後調査することを約束した。
 保坂氏は、内閣府が広告会社と結んだTMの請負契約書を提示。02年度後半から05年度までの契約書に「民間人有識者謝礼金3万円」「依頼登壇者謝礼金等2万円」のほかに、「その他の協力者謝礼金等5000円」との記載があることを指摘した。そのうえで保坂氏は、「その他の協力者」は「サクラ」ではないかと追及した。
 これに対し、内閣府の山本信一郎官房長は「確認できない。分からない」と繰り返したうえで、「当初、キックオフ的に名前を明示し、代表質問として最初の発言をお願いしていたことがあった。そのことを想定していたのではないか」と述べた。「その他の協力者」はサクラではなく、主催者側が発言を依頼していることを明かしたうえで、肩書と名前を名乗ってスピーチをした人のことだとの認識を示した。


そもそもタウンミーティングっていったいなんだろう。
大臣が全国各地に出向き、一般市民と対話する集会
(Weblio)

小泉内閣の大臣が全国各地で開催されるタウンミーティングに参加し、政策課題などについて市民に語りかけるとともに、市民からの意見に耳を傾ける機会となっている。
タウンミーティングの構想は、2001年5月7日に行われた小泉首相の所信表明演説で、初めて打ち出された。大臣など小泉内閣のメンバーが出席し、半年以内にすべての都道府県で実施することも公約のひとつ。市民と大臣との対話を通じて、市民が政策の形成に参加する機運を盛り上げていきたいとの考えがあるようだ。

と、読売新聞さんのWeblioには、そう書いてある。
はぁ?「市民からの意見に耳を傾ける」「市民が政策の形成に参加する」という「美しい」言葉とは全くもって逆のことを目的としていたことが明らかではないか。
タウンミーティングとは、傀儡内閣が、市民に政策課題を押し付けるために、なりふりかまわず、発言者にあたかも「自分の意見のように自然に」言えるように原稿を用意し、手取り足取り振り付けして、税金から謝礼を払ってまで提灯発言を組織して、国民に人気の無い政策があたかも大人気であることを印象付け、多数派であるように工作し、反対意見を「美しく」圧殺することにチャレンジすること。と、定義し直すべきだ。


全国民を代表する国会議員としても、行政権を担う内閣を構成する内閣総理大臣としても国務大臣としても最もやってはまずいことだというのは、良い子のみんなでもわかるだろう。私が彼らの国語の教師であったならば、零点を付けたい程の日本語力である。ああ、やっぱりこんなやつらに「いい子にしなさい」などと言われたら、意地でもぐれてやりたくなるのが人情ってものじゃないだろうか。

また、現在多くの記事でこの「タウンミーティング」の実態が暴かれてきている。指示文書の画像は、しんぶん赤旗「教基法見直し『やらせ質問』青森での『タウンミーティング』これが問題の依頼文書」からどうぞ。

もともと、政策についての趣旨説明をする時間も機会も、主催者である内閣には充分あるのだから、反対意見があったからといってもきちんと反論または説明すればいいことである。それをあたかも「市民からの声」であるかのように「偽装」することは詐欺に他ならない。まあ、小泉内閣は振り込め詐欺内閣であったということを証明する事実が判明しただけのことかもしれないが。


「市民の意見に耳を傾ける」つもりが毛ほども無いことは、2001年11月18日の「タウンミーティング・イン・東京」に参加した東大生ら2名が、「参戦反対」「憲法改悪反対」と書かれたプラカードを掲げ、壇上の小泉首相に向かって同趣旨の意見を表明したというだけで逮捕されて10日間も拘留されたことからも明らかである。

斉藤貴男「不屈のために」ちくま文庫刊P.115より以下を引用する。

「妨害目的の侵入者を逮捕」の歪曲

「日本は自由な国なんだと、ずっと思い込んでいました。でも全然そうじやない。政府に反対の声を上げれば、たちまち弾圧され排除される。社会全体が檻のような、そんな国である現実を、私は警察の留置所であらためて思い知らされたのです」 Aさんがため息をついた。彼女は2001年11月18日、内閣府が主催する「タウンミーティング・イン・東京」の会場(東京国際フォーラム)で、警視庁公安部と丸の内署に逮捕された東京大学の学生だ。容疑は「建造物侵入」。彼女ともう1人、やはり逮捕された男性は、ともに「一般参加者を装い」、「妨害目的で会場に侵入」したと、新聞やテレビは強調していた。 “報道”だけを信じれば、2人はよほどのことをしでかしたのだと思ってしまう。VIPの集う官製イベント。参加資格もないのに蟻のはい出る隙間もない警備体制をぬって会場に潜入し、内閣と国民との対話の場で破壊工作を図ったのに違いない、などと。 だが、何のことはない。2人は正規の手続きを経て受け取った参加証と、身分証明になる学生証などを提示した上で、ごく普通に入場していた。ただ閉会間際になって、「参戦反対」「憲法改悪反対」と書かれた厚紙を掲げ、壇上の小泉首相に向かって同主旨の意見を表明したことだけが、他の参加者らと違っていた。 Aさんの回想。 「質疑応答の場でいくら手を挙げても指してもらえず、そのままでは反戦の意思を伝えることもできないと考えての不規則発言です。ヤジみたいになってしまったのは残念でしたが、それもほんの一瞬。次の瞬間には5、6人の警官に取り囲まれ、会場の外に引きずり出されて、現行犯逮捕を言い渡されていたんです」 以来、連日5~7時間に及ぶ取り調べを受けたという。とはいえこんな「建造物侵入」では、“動機”や“手口”を尋ねられる由もない。Aさんによれば、警察官たちは次のような話をくり返すばかリだったそうである。 「お前は犯罪者なんだ」 「親を悲しませるな」 「国民に内心の自由はある。反戦も結構だが、あんたは他の人たちに迷惑をかけた。そんなやり方は許されない」 検察庁での取調官は20代の検察官だった。「反戦なんてダサいじゃん?」と、彼は話していたという。 Aさんたちは10日後に釈放された。警察からは、事件にならないことで逮捕拘禁した不当についての謝罪も説明もない。この間にも自衛隊は、アメリカのアフガニスタン侵攻に深く関わり、のめり込んでいった。 それにしても、と思う。プラカードや不規則発言が行きすぎて、妨害となればお引き取り願えばすむだけの話である。そも、2人が仮に参戦を支持する!」「小泉首相バンザイ!」とでも叫んでいたら、それでも逮捕されただろうか。反戦を叫んではならないと国民に刷り込むための、彼女たちは見せしめにされたのだ。 2人は革マル派の活動家だと、新聞やテレビはやはり警察発表をそのまま事実として伝えていた。正確なところはわからない。が、革マルと関わりがあろうとなかろうと、だからといって、微罪でさえない行為で逮捕されてよいはずがない。 憲法第21条が定める集会・結社・表現の自由、通信の秘密が、なし崩しに躁蹴されている。いや、今後は第9条を含めて、改憲への動きが急速に進むだろう。自公保、というより他人に戦争をさせたくてたまらない人間に支配された永田町・霞が関界隈と御用文化人たちの間では、“押しつけ憲法”批判が相変わらずだ。 だが考えてもみてほしい。目下のこの時代、現政権の下で改憲するとして、アメリカの意向にl00%従う以外の新憲法がありえるのか? 占領軍の支配下で作られた日本国憲法と、自発的に属国たらんと宗主国様にシッポを振る米領大ニッポン憲法と、いったいどちらか情けないのか? 89年の2月を思い出す。まだ独身の週刊誌記者だった私は、東京・青山のクラブで、仲間の慶事を祝うパーティーを企画していた。 かなり前から予定を入れていたのだったが、亡くなった昭和天皇の「大喪の礼」がその日に新宿御苑で営まれることになって、店のママから断りの電話を受けた。日程が迫っていたこともあり、何とかならないかと頼んでみたが、彼女は論すように言った。 「でも、その夜はこのあたりにも警察が見回りに来るのよ。お店を開けているのが見つかったら、私はもうお店を続けていけない。そしたら斎藤さん、どうしてくれる?」 あれから13年。放っておけばどうなるとわかりきっていたから、多くの人々が、この徴力で無知な私までもが、何度も何度も、平和を、人間の自由や尊厳を訴えてきたのに。 馬鹿馬鹿しい歴史が本当にくり返され始めてしまった。軍事大国化の支持者たちよ、目を覚ませ。大事なのは国のメンツなどでは断じてない。普通の人間の命なのだ。

いったい彼らは日本国憲法や教育基本法の何を問題としているのか、考えてみた。

今の教育基本法は日本国憲法と同じくないがしろにされてはきたが、私たちのような貧乏人が彼らのやっていることの意味を理解して批判できる程度の教育は受けられる力になっているのだ。
この国に限らず、支配者層というものは、不思議なほど姑息な手段を使ってこそこそ世論操作に励み、些細なことに警察権力時には軍隊まで使って批判を圧殺しようとしがちであるし、大切な人生の時間とお金と能力をそうした非生産的なことに費やしている。(ばかまるだしだ)。お坊ちゃまお嬢様の多い彼らは、蝶よ花よと甘やかされて育っている者が多いので、ちょっと批判されたくらいでヒステリーを起こしてしまうほど脆弱な精神の持ち主が多いのであろう。プライドだけは高いが、傷つきやすいから批判されることを極端に恐れているのだ。民主主義は権力を批判する自由が無ければ成り立たない。だから彼らは、民主主義を嫌悪するのだ。権力は欲しいけど、批判されたくないよお母ちゃんと全身全霊で叫んでいる自分自身の姿が「美しい」ということを言外の前提としながら。
だから、彼ら特権階級にとって、都合の悪い事実すら認識できないほどに言葉の意味を理解できない程ではあるが、使い捨てる程度の能力を持ち、スキャンダルや消費に夢中な奴隷を大量生産するような「教育」を夢見ているし、実現しようと絶大な力を駆使している。
言葉の定義すらろくに解っていない彼らに「教育再生」など期待するほうがどうかしている。

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